「ウィッチウォッチ」は魔女見習いの若月ニコと鬼の乙木守仁（モリヒト）の同居生活を描くマジカルコメディです。元気いっぱいのおバカ魔女・ニコとクールな鬼・モリヒトがドタバタ騒ぎを起こしてきましたが、第4話ではさらに新たなキャラが登場！
山の天狗の使い魔・風祭監志（カンシ）が現れ、物語は一気に大混乱に。以下ネタバレ注意でストーリーを追っていきます。
新キャラ・風祭カンシ爆誕！いきなり大暴れで空気が一変！
ニコとモリヒトのもとに、カラスの使い魔で関西弁のカンシくんがやってきます。カンシくんは山でニコと修行していた天狗で、ニコの母・伊吹から「ニコの護衛を頼まれた」と言います。ところがカンシくんは鬼であるモリヒトを一方的に敵視し、食事の席でモリヒトを完全無視！それでもモリヒトは優しく３人分のハンバーグを作っており、その健気さに思わず胸が熱くなりました。カンシくんが頭突きで嫌がらせをしかけるシーンには笑えますが、モリヒトはまったく動じませんでした。
ニコの「アニミー！」でカンシくんの傘に人格を与えると、傘が関西弁でベラベラ喋り出します。天狗と鬼は古来から犬猿の仲だと言われること、モリヒトの存在にカンシくんがイラつく理由などが飛び出して、なかなか面白い会話に。一同が大笑いする中、カンシくんの父親（大天狗）が登場し「なんで天狗滅の刃やないねん！」などと怒号を上げるパロディネタも炸裂（詳しくは下段参照）。腹を抱えて笑った後、ニコちゃんは一計を案じます。
食卓に残ったお菓子にニコが魔法「フレンディール」をかけると、モリヒトが先に食べたことでカンシくんに突然壁ドンし「お前…いいやつだなぁ」と目をハートに。友情魔法が一方通行なのを知らず、カンシくんは仰天します。さらにその魔法がカンシくんのポケットに入れたプリッツにまで伝染し、道行く子どもたちにも友情効果が…南京玉すだれのように肩を組んで歩き出す奇妙な結末に爆笑。フレンディールのトリックには思わず吹き出しました。
笑いが落ち着いたところでさらに事件が発生。ニコちゃんの家に宅配便で「古風な魔女服」が届き、ニコが着てみると服に拘束されて空へ飛んでいってしまいました。しかも胸の位置に大きな目玉が付いており、モリヒトは「目玉をその位置に出すんじゃねえ！」と的確すぎるツッコミ。一方その頃、カンシくんは「風招集解明（ふうしょうかいめい）」の天狗の術で周囲のカラスを呼び寄せ、空高く攫われたニコを追います。
上空でニコを見つけたモリヒトとカンシくんは大苦戦。そこで喋る傘がブチ切れて追いつき、モリヒトが傘を開くと、カンシくんが大きなうちわで風を起こしてモリヒトごと宙へと持ち上げます。この連携はすごく熱かったです！ニコちゃんの服が徐々に鋼のように硬化する中、モリヒトは「硬い方がいいんだよ」と目玉に鬼の鉄拳を一撃。服が粉砕され、ブラジャーがまる見えになるというお約束のサービスシーンに移行します（眼福！）。カンシくんのうちわで風を起こして落下を防ぎ、ニコをふんわり着地させる一方、モリヒトには（「鬼だから死なないだろう」と）落下をお構いなし。カンシくんが「二人とも大丈夫かぁ？」と駆け寄ると、私も「お前が言うかー！」と心の中でツッコみました。
最後にカンシくんは「これからは使い魔同士、協力してニコを守るぞ！わしも一緒に住むわ」と宣言。しかし実は伊吹さんからもらった生活費を「飲む（コーラ）、打つ（バッティング）、買う（カードゲーム）」で全部使い果たし、一文無しになっていただけ。ダメな奴過ぎて笑いました。こうしてカンシくんは正式に同居生活に加わり、騒がしさは増すばかり。第4話は怒涛の展開と笑いが絶えない内容で、目が離せませんでした。
風祭監志（カンちゃん）の魅力と役割
第4話で登場した新キャラ・風祭監志（カンシ）は、明るくコミュ力抜群の天狗キャラで、本当に面白いです。関西弁で話し、いつも元気いっぱい。見た目はヤンキーのおじさんみたいですが、ニコに対しては甲斐甲斐しく尽くしていて優しい一面も。モリヒトを怒らせるボケ担当でもあり、ナイス・ツッコミのモリヒトとコンビを組むことで、お約束のボケ＆ツッコミシーンが生まれる点が魅力です。たとえば、モリヒトが作ってきたハンバーグを頭に押し付けるといった子どもじみた嫌がらせ行為も、爆笑必至。こういうお茶目で憎めないキャラは実に愛されています。
また、カンシくんはニコちゃんの修行仲間だった過去を持ち、ニコにとっては頼れる兄貴分的存在。母・伊吹と父・大天狗のつてでニコのことを知っているあたり、意外と家族同然です。会話の端々で「兄ちゃん」みたいに接してくるのが心地よく、モリヒトとは正反対の天然ボケ気質が笑いを誘います。自由奔放で親しみやすい性格から、彼が加わったことで物語はさらに賑やかに。ニコやモリヒトとの絡みを見ていると、カンシくんの「恐るべきコミュ力」のおかげで場の雰囲気が明るくなるのが伝わります。今後もこのトリオの凸凹コンビがどう発展するか楽しみです。
爆笑必至！鬼滅の刃ネタ
第4話のハイライトの一つが、天狗・カンシくん父の「鬼滅の刃」ネタ。大天狗であるカンシくんのお父さんが登場し、「なんで天狗滅の刃やないねん！」と怒鳴る場面には思わず吹き出しました。大ヒット漫画・アニメ『鬼滅の刃』を天狗目線でディスるこのパロディ、幅広い世代にウケる絶妙な笑いです。父は鬼退治作品のすべてが鬼ばかりメジャーになっているのが悔しくてたまらない様子で、「推しキャラは半天狗」というマニアックな発言まで。しかも稽古の合間に鬼滅を夜通し読み、酒は名物「鬼殺し」をチョイスする入れ込みっぷり！
モリヒトも「ただの鬼滅ファンのおっさんの話じゃないか！」と冷静なツッコミを入れ、客観的にも大爆笑。篠原先生の時事ネタの拾い方は本当に上手いなと感心しました。アニメファンなら誰もがニヤリとするこのやり取りは、笑いの連鎖を生み出すと同時にキャラに深みを与えています。
友情強制魔法「フレンディール」の波乱
今回新たに登場した魔法「フレンディール」も見どころです。ニコちゃんが魔法をかけた食べ物をお互いに食べると友情が芽生えるというこの魔法、便利なようで落とし穴が。先に食べた方が後から食べた方に一方的に友情を感じる仕組みなので、使い方を間違えると悲惨なことに。まさにSNSの「いいね」を片思いで押し続けるような厄介さに、思わず「双方向じゃないんかい！」とツッコミを入れたくなりました。
実際にモリヒトが先にプリッツを食べたため、相変わらず厳しく接していたカンシくんに突然「壁ドン」で迫り、「お前…いいやつだなぁ…」と目がハートに。友情というより完全に恋愛感情です。これにはこちらが恥ずかしくなるほど気持ち悪い（褒め言葉！）展開で思わず爆笑しました。驚くべきはその後、カンシくんがポケットに入れていた同じプリッツを子供たちに配ってしまい、友情の魔法がドンドン伝染していくこと。子供たちが南京玉すだれのように肩を組んで歩き出すラストには脱力しました。本当に細部まで笑いが尽きないエピソードです。
ニコのピンチ！空飛ぶ拘束服と救出劇
ニコちゃんが見せてくれたピンチシーンも衝撃的でした。母・伊吹さんから届いた古風な魔女服を試着すると、服は勝手にニコちゃんをガッチリ拘束。しかも胸元には異様な大きさの目玉がドーン！モリヒトが「目玉をその位置に出すんじゃねえ！」と的確過ぎるツッコミを入れるも虚しく、そのままニコちゃんは服ごと空高く連れ去られてしまいます。危険すぎる設定に思わず目を疑いましたが、ここはもちろんそのぶんサービスシーンも約束通り（笑）。モリヒトが目玉に真剣に鉄拳を繰り出して服を粉砕し、ブラジャー丸出しになる瞬間には大歓声が沸き起こりました（眼福！）。
救出シーンではカンシくんが「風招集解明」の術で周囲のカラスを味方につけ、さらに喋る傘も大活躍。開いた傘にモリヒトとカンシくんが乗り、追跡に臨むコンビネーションは熱い！ニコちゃんを無事に取り戻した後、カンシくんは二人の頭上でうちわで風を送りながら「二人とも大丈夫かぁ？」と声をかけます。ニコちゃんはふわりと優しく着地できたのに対し、モリヒトには「死なないだろ」と雑に着地させるジェンダーならぬデビエーションが爆笑ポイント。「お前が言うかー！」と天を仰いだ視聴者は私だけではないはずです。
同居の真相と今後への期待
今回カンシくんが同居に加わったのは、実は伊吹さんに借金を肩代わりしてもらったからでした。お金が尽きたと聞くと「ダメな奴だ…！」とつい呆れてしまいますが、ニコちゃんを守る強い意志は間違いなく仲間思い。第4話は笑いの嵐だけでなく、「学び舎に敵あり」という不穏な予言も示され、これからの物語にワクワクします。
総合的に見て、第4話は新キャラ・カンシくんの登場が大成功。こいつは本当に面白い！というセリフに思わずうなずくシーンばかりで、視聴者をずっと笑わせてくれました。原作ファンはもちろん、アニメ初心者でも楽しめること間違いなし。ニコ＆モリヒト＆カンシの凸凹トリオが巻き起こすこれからの騒動にも大いに期待したいです。次回以降の展開から目が離せません。
